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怪しいビート・ブーム便乗企画盤 ~ 英国編 [BRITISH BEAT]

今回はかなり長い記事です。

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空前のブリティッシュ・ビート・ブームは怪しげな便乗企画盤を数多く生み出しました。

勿論、そういった企画盤の多くはアメリカで製作されました。
市場規模が巨大なアメリカには大小様々なレコード会社が存在していましたが、突然降ってわいたブリティッシュ・ビート・ブームはひと山当てるチャンスでした。
特に弱小レコード会社にとって、外国発の流行は好き勝手な解釈の便乗盤を出せる絶好の機会です。
そうして、今のような情報化社会では絶対にアウトないんちきアルバムが多数発売されました。
当ブログの過去記事で取り上げたBUGGSなんかもそんな一枚です。

このようなアルバムにはいくつかの共通点があります。

・あまり聞いたことのないレーベルから発売されている。
・ジャケットの背表紙に文字表記が無い。
・レーベル面がひと回り小さい。

この3点が揃っていると確実にインチキ度が高いアルバムです。
そして、それらの多くは低予算かつ短期間で制作されているので、あらゆる面で安っぽく作られています。

アメリカで発売されたブリティッシュ・ビート・ブームに便乗した企画盤はかなりの枚数があります。
アメリカにはそのようなアルバムを集めたサイトもあるくらいです。

しかし、ブリティッシュ・ビートの本場である英国にもこのような企画盤はいくつか出ています。

今回は英国でビート・ブーム期に出ていた企画アルバムを取り上げます!

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TO SIR, WITH LOVE [BRITISH BEAT]

いつ購入したのか記憶にないレコードがありました。
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SIDNEY POITIER主演の映画、『TO SIR, WITH LOVE』のサウンド・トラック盤です。

ご存知のようにこのアルバムのタイトル曲は映画にも出演しているLULUの大ヒット曲(1967年、全米1位)です。
このアルバムには映画に使われた3つのバージョンの「TO SIR, WITH LOVE」が収録されていますが、個人的には大げさな印象のシングル・バージョンよりも、映画のエンディングに使われたシンプルなバージョンが気に入っています。
また、彼女は他にも「STEALING MY LOVE FROM ME」を映画の挿入歌として提供しています。
「STEALING MY LOVE FROM ME」は彼女らしい元気いっぱいの曲ですが、彼女のオリジナル・アルバムには収録されていなかったと思います。

しかし、私がこのアルバムを購入した理由はLULUよりも(たぶん)MINDBENDERSが目当てだったはずです。
MINDBENDERSはバンド役で映画に出演していますし、映画のための新曲も提供しています。

「IT'S GETTING HARDER ALL THE TIME」と「OFF AND RUNNING」の2曲です。
この2曲はアメリカでシングル・カットされましたが、彼らのオリジナル・アルバムには収録されませんでした。
今でこそ、この2曲は彼らのCDにボーナス・トラックとして収録されていますが、それまではこのアルバムでしか気軽に聴くことができませんでした。

私が所有しているのはUSオリジナルのステレオ盤です。
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米FONTANAの広告インナー・スリーブが付いていました。
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PRETTY THINGSが怖すぎます(笑)

このサントラ盤はCD化されていますが、現在は廃盤状態のようです。
AmazonでCDはとんでもない価格になっていますが(苦笑)、レコードなら手頃な価格で入手できると思います。

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PETER & GORDON "TRUE LOVE WAYS" [BRITISH BEAT]

これは今年になって購入したレコードです。
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PETER & GORDONのUS4thアルバム『TRUE LOVE WAYS』です。
1965年にリリースされ全米49位を記録した本作には、「TRUE LOVE WAYS」(全米14位)、「TO YOU KNOW YOU IS TO LOVE YOU」(全米24位)、「DON'T PITY ME」(全米83位)が収録されています。

PETER & GORDONは本国である英国よりもアメリカで高い人気がありました。
彼らのヒット曲の数はアメリカの方が倍近く多いです。
そういった状況があったので、DC5やHERMAN'S HERMITSなどと同様、彼らも本国よりもアメリカでの活動を優先していました。
ましてや、彼らのアメリカでのレコード会社は強欲で商売上手な(笑)CAPITOLです。
CAPITOLはヒット曲が出る度にアルバムをリリースさせていきました。
その結果、本国で発表された彼らのアルバムは5枚だけだったのに対して、アメリカでは(ベスト盤を含めて)11枚ものアルバムがリリースされました。
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このちょっと大袈裟な裏ジャケからもCAPITOLの期待の大きさが分かります(笑)

しかし、彼らのUSアルバムは決して粗製濫造されたわけではありませんでした。
彼らはBEATLESの弟分みたいな扱いを受けてイメージ的にかなり損をしていますけど、実際には非常に幅広い音楽性を持っています。
本作にしてもフォーク、カントリー、R&B、R&Rなど様々な要素をしっかり自分達流に消化しています。
それにカヴァー曲ばかりではなく、小ヒットした「DON'T PITY ME」のように自作曲にも光るものがあります。

彼らのUSアルバムは多様な音楽性でごった煮的な印象が強いですけど、それが逆に彼らの個性になっているような気がします。

また、彼らは見た目も音楽性も非常に英国的だと思います。
サウンドが適度にポップであまり黒っぽくないということを含めて、そんな部分がアメリカで受けた要因のような気がします。

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WISHFUL THINKING "LIVE Vol.1" [BRITISH BEAT]

昨年末にeBay UKで落札したレコードが届きました。
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海外では人気の高い(?)WISHFUL THINKINGの1stアルバム『LIVE Vol.1』(1967年)です。

このアルバムのUKオリジナル盤は流通数が少ないせいか非常に高価です。
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しかし、この盤は格安でした。
なぜなら盤面の状態が悪いからです。
盤面は私が所有しているレコードの中でも最低レベルの状態でしたが、奇跡的に針飛びなどはありませんでした。
勿論ノイズもそれなりにありましたけど、それほど気になりませんでした。
やはりモノラル盤は素晴らしいです(笑)
それにジャケットの状態はまずまず良好でしたし、元旦のSMALL FACESに引き続き良い買い物したと思います。

WISHFUL THINKINGは英ウェールズ出身の4人組グループです。
元々彼らはEMERALDSなるグループ名で数枚のシングルを出していましたが、全く話題になりませんでした。
しかし、元SHADOWSのTONY MEEHANと出会い、彼の勧めでグループ名をWISHFUL THINKINGに変更してからは状況が好転します。
改名後に英DECCAから出した数枚のシングルは相変わらず不発でしたが、TONY MEEHANのプロデュースで、デビュー・アルバムである本作をリリースすることができました。
当時はヒット曲を持っていないグループがアルバムを出すのは珍しいことでしたが、彼らはそれなりに期待されていたのでしょうね。

本作のジャケットと発売時期からすると非常にサイケな内容を期待してしまいそうですが、実際にはサイケのサの字も出てきません(笑)
彼らのサウンドはハーモニー・ポップです。
ハーモニーを重視したビート・グループといえばOVERLANDERSやIVY LEAGUEなどフォークの流れを汲むグループが思い浮かびますが、彼らが影響を受けているのはBEACH BOYSやFOUR SEASONSです。
ブリティッシュ・ビート・グループは大なり小なりアメリカの音楽の影響下にありましたが、英国でも人気が高かったBEACH BOYSやFOUR SEASONSの影響を強く受けた人達がいるのも当然のことです。
ブリティッシュ・ビートにおけるアメリカ音楽の影響といえば、どうしてもR&Bやブルースなどの黒人音楽、またはELVISやBUDDY HOLLY、EVERLY BROTHERSなどの白人R&R、それにカントリーやフォークの流ればかりが注目されがちですけど、現在進行形のヒット・メーカーであったBEACH BOYSやFOUR SEASONSからの影響だって決して無視できないはずです。
彼らも本作ではFOUR SEASONSの「BIG GIRLS DON'T CRY」やBEACH BOYSの「CALIFORNIA GIRL」をカヴァーするとともに、FOUR TOPSの「REACH OUT (I'LL BE THERE)」もカヴァーしています。
彼らにとってはMOTOWNもBEACH BOYSも憧れの対象として同等だったのでしょうね。
日本ではR&Bの影響が強いビート・グループばかりが注目されがちですけどね・・・

本作はデビュー・アルバムにしてライヴ盤です。
ライヴ会場のクレジットはありませんが、恐らく小規模な会場で収録されたと思われます。
もしかするとスタジオに関係者などを動員したスタジオ・ライヴかもしれませんけど、小規模会場の臨場感がうまく伝わってくる好内容のライヴ・アルバムだと思います。
本作の収録曲はFOUR SEASONSやBEACH BOYS関連のカヴァーが中心ですが、LEFT BANKEの「WALK AWAY RENEE」やTURTLESの「HAPPY TOGETHER」など最新のヒット曲もカヴァーされています。
それにGENO WASHINGTONの暑苦しいライヴでお馴染みの(笑)「QUE SERA」なんて曲もあります。
ただ、彼らの場合は先に発表されたEARL ROYCE & THE OLYMPICSのバージョンを参考にしたっぽいですね。違うかもしれませんけど(笑)
カヴァー曲が中心の本作ではありますけど、ただの甘ったるいハーモニー・ポップのカヴァー曲集に終わっていないのは、サウンドにビートが効いているのと無鉄砲な勢いがあるからでしょうね!
これぞブリティッシュ・ビートです!
これはライヴ録音にして正解だったと思います!

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FOUNDATIONS "ROCKING THE FOUNDATIONS" [BRITISH BEAT]

FOUNDATIONSの2枚目のアルバムはライヴ盤です。
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本作は1968年にリリースされました。

本作はランカシャーのSOUTHPORT とNELSONという所でライヴ収録されたとのことですが、
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半分ほどの曲はスタジオ録音に歓声を被せただけの偽ライヴです(苦笑)

この年にヒットしていた「BACK ON MY FEET AGAIN」(全英18位)は、

明らかにシングル・バージョンに歓声を被せただけの偽ライヴです。
どうせならスタジオ・ライヴにするなど、もう少し上手にやれば良いのにと思います(笑)
それでもアルバム全体としてはライヴ盤っぽい雰囲気になっています。
いくつかの曲は本物のライヴ収録なので当然ですけどね(笑)
ヒット曲以外はカヴァー曲が多いですけど、むしろそちらの方が本作の聴きどころだと思います。

以前にも同じことを書きましたけど、英国の黒人・白人の混成グループはあまり人気がありません。
このFOUNDATIONSもそうですけど、EQUALS、GENO WASHINGTON & THE RAM JAM BAND、JIMMY JAMES & THE VAGABONDS、HERBIE GOINS & THE NIGHTTIMERS・・・ここ日本ではどれも不人気グループです。
本国ではそれなりに人気があった人達ばかりですけど、どういうわけか日本ではあまり評価されておりません。
「ブリティッシュ・ビート」、「R&B(またはノーザン・ソウル)」、「スカ(またはブルービート)」、どのキーワードに当てはめても中途半端に見えてしまうからでしょうか?
でも、彼らも60年代英国の音楽シーンにとって重要な一部分なのは間違いありません。
少なくとも「ブリティッシュ・ビート」に興味がある方には欠かせない存在だと思います。

FOUNDATIONSはPYEレーベルの敏腕プロデューサーTONY MACAULAYが絡んでいるので、「ソフト・ロック」というカテゴリーに括られてしまうことが多いです。
勿論それも間違いではありません。
しかし、それが彼らの評価を限定的にしてしまう要因のような気がします。
例えばですけど、このライヴ・アルバムはノーザン・ソウル好きの方が聴いても充分楽しめると思います。
私のようなブリティッシュ・ビート好きにとっても同様です。
特に本作に収録されているカヴァー曲のカッコ良さはなかなかのものですよ!
ただ、私の場合は偽ライヴという胡散臭さも楽しんでいますけどね(笑)
彼らはソフト・ロック好きの方だけに独占させるのは勿体ない存在だと思います!

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SMALL FACES "FROM THE BEGINNING" [BRITISH BEAT]

皆様、新年明けましておめでとうございます。
本年も宜しくお願い致します!

去年の元日も海外からレコードが届いていましたが、今年も元日にレコードが届きました。
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SMALL FACESの『FROM THE BEGINNING』です。
これはeBay UKで送料を含めて7500円ほどでした。

レーベルは”OPEN DECCA”です。
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マトリックスはSIDE1が-5B、SIDE2が-8Aです。
だいぶ番号が進んでいますね。

オリジナルのインナー・スリーブも付いていました。
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盤面の状態は多少のスレや小傷こそあったものの音に影響が出そうなものはありませんでした。
購入価格が格安だったのでコンディションについては大した期待をしておりませんでしたが、予想以上に良い状態なのはラッキーでした。
しかし、盤面には汚れが目立っていたのでクリーニングをする必要がありました。
今年の初仕事はレコードのクリーニングでした(笑)

この『FROM THE BEGINNING』はかなり強引な編集内容のアルバムですけど、個人的には最初に入手したSMALL FACESのアルバムだったので強い想い入れがあります。
変にインパクトが大きいオープニングも気に入っていますしね(笑)
今でもSMALL FACESが好きなのは最初に聴いたのがこのアルバムだったからだと思っています。

これは私が高校生の頃に買った再発盤です。
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もう25年近く前ですね(苦笑)

裏ジャケにはバーコードが印字されています。
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レコード番号もオリジナルとは違っています。

80年代後半のDECCAは味気ないデザインのレーベルです。
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UK盤ではなくオランダ・プレスの盤です。

この再発盤もオリジナル盤を入手したことによって不要になりそうです。
オリジナル盤は音の鮮度や迫力が再発盤とは全く違います。
でも、この再発盤にはそれなりに愛着があります。
しばらくの間は処分せずにとっておこうかと思います。

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RAYMOND FROGGATT "THE VOICE AND WRITING OF RAYMOND FROGGATT" [BRITISH BEAT]

あんまり年末年始という感じがしないので、今日も通常モードの記事です。

今日取り上げるのはRAYMOND FROGGATTの1stアルバム『THE VOICE AND WRITING OF RAYMOND FROGGATT』(1968年)です。
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取り上げるといっても私がこの人について知っていることといえば、彼がバーミンガム出身のシンガーソングライターであることくらいです(汗)

それと我らがDAVE CLARK FIVEがカヴァーしてヒットした「RED BALLOON」の作者ということです。
私がこのアルバムを購入したのは、「RED BALLOON」のオリジナル版が収録されているからです。
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「RED BALLOON」の副題「CALLOW-LA-VITA」というのは元々のタイトルだったみたいですけど、社長さんがカヴァーした際に「RED BALLOON」に改題したようです。
社長版「RED BALLOON」は全英7位の大ヒットになりましたが、残念なことに彼のオリジナル版はあまり売れませんでした。
欧州諸国では本国よりもウケが良かったみたいですけど・・・

彼のオリジナル版はフォーキーで不思議な浮遊感があります。
これはこれで悪くないと思いますけど、個人的には聴きなれたDC5版の方が好きです。
DC5版は社長さんが目立ち過ぎているのがマイナス点ですけど(笑)

セールス面ではイマイチだったにもかかわらず、彼がこのアルバムをリリースすることができたのは(当時彼が所属していた)英POLYDORがDC5のヒットに便乗したからだと思います(笑)
それと、彼のソングライターとしての才能も買われていたのでしょうね。
実際、このアルバムに収録されている楽曲はどれも高水準です。
どの曲も基本的にはフォーキーなサウンドですが、ところどころにカントリーっぽい味付けやサイケの匂いも漂っています。
この時期のフォーキー・ポップが好きな方には確実に楽しめる内容のアルバムだと思います。

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MANFRED MANN "MANN MADE" [BRITISH BEAT]

最近は紙ジャケCDばかりを購入しておりますが、たまにはレコードも買っております。
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MANFRED MANNのUK2ndアルバム『MANN MADE』です。

今までこのアルバムは英REGAL STARLINEからの再発盤と、東芝EMIから出ていた紙ジャケCDを所有しておりました。
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この2枚はステレオ盤です。
このステレオ・ミックスは当時ありがちな左右泣き別れの手抜きステレオではありませんが、個人的には音がキレイすぎて何となくピンときませんでした。

そんなわけで以前からモノラル・ミックスも聴いてみたいと思っていましたが、今回ようやくUKオリジナルのモノラル盤を入手しました。
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もちろん英HMVのレーベルにはニッパー君が鎮座しております。
やはりブリティッシュ・ビート系はモノラル盤の方がしっくりきますね!

この『MANN MADE』はMANFRED MANNの最高傑作されることが多いようです。
確かに前作以上にバラエティーに富んだ内容ではあります。
演奏は相変わらず上手いですし、カバー曲のアレンジ能力も非常に高いです。
しかし、何か物足りなく感じます。
本作には彼らを代表するようなヒット曲が含まれていないせいでしょうか?
でも、ヒット曲が含まれていないのは前作も同じです。
ただ、彼らの個性であるクールさの中にも熱い鼓動が感じられた前作に対して、本作はきれいにまとまりすぎているせいか面白味に欠けるように感じます。
アルバム全体のクオリティーは確実に上がっていると思うのですが・・・何となく感情移入しにくい作品です。

何だかあんまり良いことを書いておりませんが(苦笑)、本作でも看板シンガーPAUL JONESは絶好調です!
個性派揃いのブリティッシュ・ビート系リード・シンガーの中では話題になることが少ない人ですけど、渋いブルースでもポップな曲でも何でも歌いこなす彼の実力は本物です。
彼にはERIC BURDONのようなアクの強さはありませんけど、アクが強ければ良いってものではないです(笑)
彼には歌の他にも必殺ブルースハープだってありますし、見た目もカッコいいです。
なんせ「傷だらけのアイドル」ですからね(笑)
でも、ここ日本では彼への評価がイマイチなような気がします・・・



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THEM "THEM AGAIN" [BRITISH BEAT]

今日取り上げるのはVAN MORRISON在籍時のTHEMの2ndアルバムです。

とはいっても、こちらのUKアルバムではなく、
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USアルバムの方です。
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このUS2ndアルバムは1966年にリリースされ全米138位を記録しました。

US盤はジャケットのデザインが少々異なる他に、収録曲数もUK盤の16曲から12曲に変更されています。
US盤に収録されていないのは「I PUT A SPELL ON YOU」、「I GOT A WOMAN」、「HELLO JOSEPHINE」、「HEY GIRL」の4曲です。
「I GOT A WOMAN」なんかは非常にカッコいいカバー曲ですし、「HEY GIRL」はVAN MORRISONの自作曲です。
これらをカットするのはちょっと勿体ないような気もしますが、16曲入りのUK盤は少々詰め込みすぎで内容も散漫な感じがします。
12曲に集約されたUS盤の方がまとまった内容になっていると思います。
曲数が多ければ良いってものではないですよね。

それにこのUSオリジナルのモノラル盤は凄い音です。
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PARROTは米LONDONの系列レーベルです。
ROLLING STONESのUS盤もそうですが、米LONDONのモノラル盤の迫力はUK盤を凌いでいると思います。
VAN MORRISON在籍時のTHEMはアメリカのガレージ・バンド勢から熱烈な支持を受けていましたが、彼らもこの盤を聴いて衝撃を受け興奮していたのでしょうね。
この盤を40年以上経って聴いている私も同じような感動を覚えています。

また、このアルバムにはガレージ・クラシックともいえる「I CAN ONLY GIVE YOU EVERYTHING」も収録されています。
そっち系の音が好きな方ならこの曲を聴くだけでも”買い”のアルバムだと思いますよ!

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THE EYES "THE ARRIVAL OF THE EYES" [BRITISH BEAT]

ここ最近はターンテーブルを動かしていないことに気が付きました。

この数週間はレコードを全く購入していなかったこともありますが、聴くのはCDばかりでした。

でも、たまにはターンテーブルを動かしてやらなければいけないな~と思って、先ほどEPを2枚選んで聴きました。
こういう時にEPは手頃で良いです。
シングルだと短すぎるし、LPだと気が重い時には長すぎます。

まず最初に聴いたEPがコレでした。
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THE EYESの『THE ARRIVAL OF THE EYES』です。
勿論、これは1966年にリリースされたEPの再発盤です。
というか、オリジナル盤の現物なんて見たことがありません(苦笑)

このブログをお読みの方ならご存知かと思いますけど、EYESはTHE WHOのライバル・グループとして売りだされたウエスト・ロンドン出身の5人組モッズ・バンドでした。
彼らはこのEPと、変名グループPUPILS名義でROLLING STONESのトリビュート・アルバムを一枚残しています。
しかし、残念なことに彼らは全然売れませんでした。

このEPにも収録されている彼らの自作曲は非常にカッコ良いのですが、演奏はヨレヨレで荒っぽいですし、プロダクションは雑すぎます。
曲の良し悪し以前にメジャーな存在には絶対になり得ないサウンドだと思います(笑)
彼らのライバル(?)であったWHOやSMALL FACESが売れたのは、勢いや荒々しさの中にもポップで聴きやすい部分が所々にあったからだと思います。

ただ、これはフリーク・ビートというか、ガレージ・バンドが好きな方にはたまらないサウンドだと思います。
雰囲気的にはブリティッシュ・ビートやモッズというよりも、(66年の)アメリカのガレージ・バンドがコピーしたTHE WHOみたいな感じです。
このEPにも含まれている「I'M ROWED OUT」や「MY DEGERRATION」(「MY GENERATION」のアンサー・ソング?)などは明らかにWHOを意識した曲です。
それらを何の先入観もなしに聴くとSHADOWS OF KNIGHTとかCOUNT FIVEなんかの親戚だと思ってしまいそうですけど(笑)、翳りがあって湿り気のある独特のサウンドはやっぱり英国的かもしれません。
個人的にこういう音は嫌いではありません。
むしろ好きな方です(笑)

このEPを聴いたのはしばらくぶりでしたが、60年代のガレージ・バンドを集中的に聴きたくなってきましたね!

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